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怒る...(2)

2010/01/21(木) 03:02:38
久しぶりにアクセスしたゲーム専用SNSで、Sのゲーム日記を読み、わたしは、言葉を失った。

───今度のイベントバトル、しのぶは参加できんらしい。
     俺は、あいつのリアル事情を殆ど知ってるが、
     それでも何とか参加して欲しいんだよなぁ…
     どうにかならんかなぁ…────

この日記に、コメントを付けているゲーム仲間も居たが、その内容は記憶にない。


以前わたしは、Sに、俺は色々知ってるぞ、と仄めかす様な真似はやめてくれ、と言った事がある。
この時にも、わたしの本当に言いたい事は伝わっていないと感じたが、この日記を見た時は、その行為に何故わたしが不快感を表明するのか、Sが理解出来るまで、とことん食い下がれば良かった…と、心底後悔した。

メッセに出て来たSを、捕まえる。

  ちょっと話がある。

  あ?どした?

  〇日のSさんの日記を読んだ。
  何で、あんな事書いたの?


  別に?
  何も考えずに書いた。
  なんかまずかった?


「何も考えてない」
この言葉を、Sはよく使った。
何も考えてない、と言われると、そこから先、どう話を続ければ良いのか、判らなくなってしまう。
けれど、「じゃあしょうがないねー」で許す訳にいかなかった時は、「ちったぁ考えて行動しなよ」と、それまで何度、言っただろうか。

  ああ…また、それか。

  なに、怒ってんの?

  あのさ。
  わたしが、誰かから相談を受けた時は、
  相談内容を誰にも言わないのは勿論、
  相談を受けた、という事も、
  誰にも言わないんだよ。


  うん。

  何でか解る?
  相談されたって誰かに言ったら、
  その子が、人に相談したくなる様な
  事情を抱えてるって事は、バレるから。
  だから、言わないの。


  なるほど。

  でもSさんは、それを、言うんだね。
  俺だけは知ってるんだけどって、
  言うんだね。
  わたしは、知ってるって事すらも、
  誰にも言って欲しくなかった訳よ。


  あー、そういう事か。
  ごめんなさい。
  あの日記は、すぐに消す。


  消して、どうなるの?
  もう皆読んでしまった後なのに、
  無意味じゃない。
  それに、消した事に気付いた誰かが、
  わたしとSさんの間で何かあったんではって
  心配するかも知れないでしょう。
  だから、それはいい。


  いや、俺が悪いんだから、消す。

  いや、だから消すなって言ってんの。
  心配する子が居るかも知れないでしょう。


  …はい。

  Sさんはさ、よくわたしに、
  お前だから話すんだけどって、
  色んな子の色んな事教えてくれたけど、
  わたしの話も、あんな感じで誰かに
  話してるの?
  わたしの事情、知ってる子居るの?


  言う訳ないだろ!
  俺を見くびるなよ。
  お前だけに決まってんじゃん。
  お前だから、話してたんだよ。


見くびるなと言われても、経験上、あなただから話すんだけど…という前置きを付ける人間は、この「あなただけ」があちこちに居るものだった。
もう、信用出来ない。
Sに、何もかも相談していた事を、激しく後悔する。
己の見る目が曇っていたのだ…という自己嫌悪が、押し寄せる。

  ごめん。
  考えなしで、ごめんなさい。


Sは、神妙な文面で、謝罪してくる。

本当に、考えなしの行動なのだろうか?
わたしには、そうは思えない。
この日記の裏に、皆のリアル事情を相談される俺、信頼されてる俺、という優越感が、見え隠れしてしまう。

  ごめんなさい。
  もうお前の事情は、聞かない。


え…?
それは、何か違う。
わたし以外の子から込み入った話をされて、他の子の前で「俺は知ってるぞ」という態度を取る事そのものを、改める気は無い…という事だろうか?
それとも、相談事をされれば、相談されたという事だけは、誰かに話さずにはいられない…という事だろうか?

  いや…それはまぁ、わたしも話すと思う。
  Sさんだって、事の顛末がどうなったか、
  結果を聞かされないと、気になるでしょう?


  うん…ごめんなさい。  
  俺、お前の信頼を裏切っちまったのかな…。


そんな事ないよ、と言って欲しいのでは、という気がした。
だから、それには答えなかった。

  まぁ、あの時のわたしには、
  何もかも話してしまえる人は、
  必要だったと思う。


  そっか…。

  彼に出逢う事も、出来たし。

  俺も…
  こんな風に俺を叱ってくれる奴、
  そうそう居ないよ。
  やっぱり俺にとってお前は、
  かけがえのない友達だよ。


失笑した後、脱力する。
やっぱりわたしが本当に言いたい事は、伝わっていないと感じた。
けれども、もう、どうでも良い。
この時わたしは、Sとは距離を置く事を、決意していたからだった。

  でもさ。
  普段は、言いたい事を言えずに、
  心の中に溜め込んで、挙句壊れるお前が、
  俺にはこうしてガンガン言ってくる。
  これって、すげーいい傾向なんじゃね?
  俺を相手に、言いたい事ちゃんと言う
  練習をすればいい。
  そして、薬なんか飲まなくてもよくなればいい。


わたしの顎が、ガクンと下がった。
背筋を、冷たいものが駆け上る。
これは…ポジティブ・シンキングと呼んでいいものじゃない。
物事を、自分の都合の良い様に解釈しようとしているだけではないのか。

Sとは距離を置こう、という決意を、再び強固なものにして、わたしはその日の会話を終えた。







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